メンバーアウト
今日はメンバーアウトについて書きたいと思います。
メンバーアウトとは簡単に言うとメンバーの麻雀の成績ですね。
メンバーが麻雀を打つ(「本走」と言います)際、ゲーム代や清算でお金が必要になるのですが、大抵のお店では、そのお金はメンバーの財布からではなく、お店のお金でやりとりします(一時的にお店が立て替えて、1ヶ月分のトータル金額を給料から引く形です)。
といっても毎ゲームごとにレジからお金を出すのではなく、出勤時に5千円とか1万円をメンバーに渡して(「アウトをきる」と言います)、そのお金で1日麻雀を打ってもらい、退勤時に残ったお金をレジに戻す(入金する)というやり方をします。
最初に渡したお金が負けて無くなってしまった場合でも心配しなくて大丈夫。いくらでも追加でレジからお金を出してくれます(メンバーが「アウト下さい」とか「おかわり下さい」とか言ってるのがそれです)。
そして、アウトを切った額から入金した額を引いた値をその日の負け(勝ち)分として、メンバーアウト帳というノート(表の場合もあります)に記録します。
勝ち負けの金額だけを付けるところや打数や着順まですべて付けるところなど付け方はさまざまですね。ま、ゲームバックがある店なら打数を記録するのは当然ですけど。
メンバーアウト帳(表)を見ればその店のメンバーの麻雀の成績が一目で分かるようなシステムになっているのです。
なぜ、メンバーの自腹ではなく一時的にお店が立て替えるシステムなのかと言うと、最大の理由は「お金の無いメンバーがいるから(しかも多数)」という事になるのでしょうが、もう1つの理由として「それぞれのメンバーがどれくらい負けているのかを経営者や管理者が把握できるようにする為」というのがあります。
特定の人だけいっぱい負けてしまうという事態を避ける為ですね。成績を管理しておけばいっぱい負けてる人はなるべく打たないようにして、ちゃんと給料が残る様に調節する事ができます。
ここで言う、給料を残るようにというのは決してメンバーの為を思っての事だけではありません。
一生懸命働いても麻雀で負けて給料が無くなってしまうとなれば、すぐに辞めてしまうのが通常です。メンバーが辞めるとまた募集しなくてはならなくなりますが、求人広告を出すのにもお金がかかりますし、新しいメンバーが入るまでは一時的に人手不足となり売上ダウンにもつながります(メンバーが足りないと稼働卓数を増やせない為)。
という事で、メンバーが辞めたくなるほど負けさせないようにするのが狙いです(別名「飼い殺し」と言います)。
といっても、給料以上負けてしまうという事もよくあります。お客様が1人でメンバーが3人しかいないとか、打たない訳にはいかない状況というのが頻繁に現れますからね。
給料以上負けてしまう事を、「アウトオーバー」と言います。アウトオーバーしたメンバーがどうなるのかはまた別の機会にでも書きたいと思います。
アウト管理が必要のない店とか本走の優先順位をアウト基準で決めていない店ではメンバーが自腹で打ってるところもあります。
結局、給料日に一気に引かれるか毎日少しずつ払うかの違いだけですからね。
因みに、「アウト=出る」というマイナスする事が前提のネーミングというのが、メンバーというものは大抵麻雀でマイナスするということをいかにも物語っていますね(メンバー時代、「アウト帳」だとゲンが悪いから「イン帳」にしてくれとお願いした事があります)。
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