メンバーの末路

メンバーの末路なんてタイトルはちょっと大げさですが、今回はアウトオーバーしたメンバーはどうなってしまうのか?という件について書きたいと思います。 と言っても、別にどうにもならないのですけどね。 オーバー分を返す為にサラ金でお金を借りさせられたりとか、腎臓や角膜を売られたりとか、地下帝国で強制労働させられるといった事は一切ありません。 翌月からも普通にその店で働いてもらいます。但し、オーバー分は繰り越しとなり、翌月は月初めから赤字を背負った状況でスタートとなります。 前月のメンバーアウトが給料より5万円オーバーしていたとしたら、次の月は1日からメンバーアウトマイナス5万円スタートという事ですね。 もちろん、貯金があればマイナス分を埋めても結構ですが、そんなことするメンバーは1人もいません。というかアウトオーバーしてしまうような人達は埋める貯金なんてありはしないのです。 そして、皆さんお察しかと思われますがひと月で例えば5万円オーバーするという事は次の月も同じく5万円オーバーする可能性があるという事です。 なので、2ヶ月目では更に悪化して5+5で10万円オーバーの状態からスタートというはめになります。 アウトオーバーしている人はなるべく打たせないように調整するというのは前回の記事にも書きましたが、やはりどうしても打たなければならない状況と言うのも数多くでてきてしまいます。また、オーバーしている人の打数を減らすという事は、他のメンバーの打数を増やすという事に繋がり、それまで無事だった人もオーバーしてしまうという状況に陥ります。 同じ番にオーバーしている人が複数いると、全員を守るという事はなかなか出来ません。結局、オーバーしている人も普通に打たなきゃならないといった状況もよく見かけます。 という事でアウトオーバーする人は、毎月その額を順調に少しずつ増やしていき、オーバーがある程度の金額(30万~50万くらい)に達したら突然いなくなる(業界用語で「飛ぶ」と言います)といった結末となります。 飛ぶ際に、行がけの駄賃で店の金庫からレジ金や売上金を盗んだり、同僚の財布を盗んで行ったりといった行為もよく見かけます(盗んでないのに盗まれたことにしてその番の責任者がレジ金をくすね、飛んだ(元)メンバーに責任をなすりつけたりすることもよくあります。こういうことやるのは大体主任クラス)。 アウトオーバー(=借金)したままのメンバーに逃げられるというのは、経営者からみると損の様にもみえますが、どうせそれまでただ働き同然の扱いをしていたので、それほどの損害とは感じていないようです。 飛んだメンバーがどうなるのかというと、似たような営業形態の雀荘が全国には沢山あるので違う店に行ってまた1からやり直しですね(「アウトオーバー→飛ぶ」のエンドレス)。 でも、最近はこういった事が許されるお店もだいぶ少なくなってきているんじゃないでしょうか。低レートの店も増えてオーバーするほど負けるという事も無くなってきているだろうし、大手チェーン店の勢いに押されて個人経営のお店も潰れてしまったり、人員削減したりしているところが多いと思います。 アウトオーバーしているメンバーが給料も無いのにどうやって生活しているかについては、また次回にでも書きたいと思います。で~は~。

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