發王戦その2

發王戦の予選のシステムは、50分打ち切りで半荘4回戦を行い、48人中上位14人が通過というものでした。 全局の解説は無理ですが、分岐点があった局や上手くいった局などを数回に分けて解説していきたいと思います。 まずは1回戦。 東一局 起家 ドラ
6巡目くらいで↑の一向聴時、上家からドラの
が出る。 関連牌としては、
が1枚切れ(上家が今切ったやつ)
は0枚切れ
が2枚切れ(序盤に上家と下家が1枚ずつ) チーして打
とし、ジュンチャン三色ドラ1の親満の一向聴に受け変える選択も十分にあり得ますが、実戦ではチーしませんでした。 理由を箇条書きにしてみると、 ①
をチーすると、親満の一向聴にはなりますが、急所の
を聴牌前に下家や対面に切られてしまうと、和了れる可能性がほぼゼロとなってしまう(ハイテイやチャンカン期待しかないですね)。 ②次巡以降の
手出しで、喰い変えしたのが大体ばれるので、もう1つ
をチーできたとしても出和了りはほぼ期待できない上に、待ちを限定されてしまうので危険牌を切らずに済む子に自由に打たれてしまう。 ③親のドラチーを見た子が鳴いて安手で蹴りにくるかもしれない。 ④親が門前を崩したのを見て、子がリーチをかけ易くなる(特にドラを切った上家は一向聴くらいになってる可能性大)。自分が聴牌する前に子からリーチがかかってしまうと、危険牌を掴んで降りるケースが起こる可能性も高くなるが、そういうケースはなるべく起こってほしくない。 ⑤例え、
引きのリーのみ聴牌でも親リーのプレッシャーは絶大なので、聴牌していない子は大体降りるだろうから、1人聴牌で流局でも良いし、ツモって裏1個でも乗れば2000オールで十分。 ⑥チーせずとも
をひいてくる可能性もあり、その場合、当然ながらチーした形より優秀(チーしたら親満どまりですが門前なら倍満までみえる)。 といった感じです。 あくまで体感ですが、冒頭の手牌から
チーしてジュンチャン三色が成就するなんて、10回に1、2回くらいじゃないでしょうか。 現状、門前で一向聴なので、ツモ回数を1回減らしてまで、和了れる確率の低いチーをするよりかは、⑤で書いた様に親リーで降ろして聴牌→流局を目指し、親権を維持することで点棒を稼ぐ機会を増やす方を選択しました。リーのみでも一発でツモって裏が乗っての親満もありえます。 もちろん、
チーでも、和了には結びつかないまでも聴牌して連荘出来る可能性は残されていますが、
チーの場合、親リーと違って子が降りにまわる可能性が低いので、子の和了りにより親が流れるケースも出てくる為、門前聴牌時よりも連荘できる可能性が結構低めになると思います。 こうやって文字にすると結構な量となりますが、実戦では
が出てからノータイムでツモ山に手を伸ばしています。 別に、↑で書いてある様な事すべてを0.1秒で考えて判断している訳ではなくて、大抵の選択は打つ前から既に決まっている(普段からそのバランスで打っている)事項なので、その状況になってから改めて考えてはいないという事ですね。 簡潔にまとめると、親の時は「連荘」が大事。連荘する為には「親リー」が最強ってところです。 なので、上記の手牌で子だったら
チーしちゃいます。「子リー」は反撃されるので、リーのみのカンチャン待ちとかかけたくないですし、和了りに結びつかなくても自分の親が流れる訳ではないので、「仕掛け倒れ」という結果になってもあまり惜しくはありません。 実戦では、2巡後に
を引いたのでカン
でリーチし、14,5巡目にツモって裏1の2000オールとなりました。 例え
引き聴牌だったとしても、手変わりを待たずに即リーする手ですね。 1局分書くだけで結構長くなってしまいました。配信だともっと簡単に伝えられるのですが、文字で残した方がいつまでも読めるという利点もありますからね。 (やる気が残ってたら、その3につづく) ---牌画--- (c)izumick supported by 麻雀王国

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